台風19号では各地で甚大な被害が発生しました。パソコンの大切なデータを災害から守る方法に「One Drive(ワンドライブ)」など、インターネット上にデータを保存する方法があります。
クラウドサービスについて
クラウドを活用したサービスでは、パソコンやスマートフォンで意識せずに利用している人も多いと思います。
クラウドサービスは、インターネット上で専門の管理者が厳重に管理しており、例えばカレンダーなどのスケジュール管理、音楽や動画の配信サービス。端末にインストールしないで利用できるアプリ、最近ではGmailなどメールもクラウドを利用したものが一般的になってきました。
これらのクラウドサービスの1つに「オンラインストレージ」サービスがあります。
オンラインストレージとは
Microsoftの「One Drive」もオンラインストレージの1つで、パソコンや外付けハードディスクでなく、インターネット上の自分専用の保存場所に文章や写真などのデータを保存しておくことができます。
オンラインストレージには個人向け・法人向け、無料・有料と「One Drive」以外にも多くのサービスが存在します。
オンラインストレージの特徴を生かして、同じアカウントでパソコンとスマートフォンでデータを共有したり、データの一部を他の端末と共有したりなど、データーのバックアップとして利用する以外にもさまざまな活用をすることができます。
One Driveの概要
「One Drive」はWindows7から利用可能で、Windows10では標準搭載されいるので「マイクロソフトアカウント」があれば無料で5GBの容量がすぐ利用できます。
Windows10ではパソコン内蔵や外付けハードディスクと同じように「One Drive」を扱うことができるのもお勧めの理由です。
Office365では1TBの大容量
Word・Excelなど月額払い(年一括)で利用するサブスクリプションのOffice365を利用するユーザーには、「One Drive」が1TB(1000GB)の容量を利用することができます。
パソコンのプレインストール版(パソコン購入時に選択)のOffice Premium(Office Personal・Office Home & Business・Office Professional)には1年間無料の「One Drive」1TBとSkypeの海外を含む固定電話やスマートフォンへの月々60分無料通話・Office テクニカルサポートのOffice365サービスが付属しています。WordやExcelなどは使い続けることができますが、これらのサービスは2年目以降毎年6,264円の更新料を支払わないと使うことができません。更新をおこなわないと「One Drive」に関しては5GBに戻ってしまいますのでご注意下さい。
その他に「One Drive」単体で1カ月224円で100GB利用できるプランもあります。
進化を続けるOne Drive
誕生当初から「One Drive」の機能も進化しています。
2019年9月30日から「個人用Vault」という、セキュリティを強化した特別なフォルダを作成することができるようになりました。
また、パソコンやタブレット・スマートフォンの内臓ハードディスクや保存領域が少ない端末でも利用できるように、ストレージ上にだけファイルや写真を保存したり、ストレージと端末でファイルや写真をどちらも保存したりなど設定するなど柔軟な管理が出来るようになりました。
これ以外にも機能は随時追加されてきています。
One Drive以外のストレージサービス
One Drive以外のストレージサービスで手軽で便利なサービスに、GoogleのGoogle DriveやGoogle フォトがあります。2つの関係は少しややこしいのですが、Google Driveでは無料で15GBのファイルなどを保存することができます。Google フォトでは、写真が1600万画素・動画が1080 p以下であれば容量無制限で利用できます。
少し説明しますと、写真が1600万画素・動画が1080 p以上の解像度でアップロードした場合その容量まで圧縮されて保存されます。。
オリジナルの解像度でアップロードしたい場合には15GB(無料の場合)までしか利用することができません。通常オリジナルの解像度にこだわらなければ、写真も動画も十分な解像度で印刷や動画鑑賞が可能です。
その他では老舗のDropbox、iPhoneやMacユーザーに馴染みのiCloudなどもあります。
最後に
「One Drive」はWindows10ユーザであれば意識しないで利用することができますが、機能や設定を知っているともっと便利に利用できます。
市民パソコン教室長野校では、One DriveやGoogle Drive・Googleフォトなどの活用についてもサポートや講習をおこなっていますので、お気軽にお問い合わせください。